臨地実習も後半に入り、今回は「問診した内容をもとに、必要な検査を選択する」という実践的な実習を行いました。
まずは問診に行く前に、カルテの内容を確認します。このときに、患者さんにどのように声掛けして主訴を聞き取るのか、頭の中でシミュレーションしておきます。
実際に患者さんのところへ行き、問診を取ります。聞き取った主訴をもとに、どのような検査が必要かを実習生が自分で考えます。
必要と考えられる検査を行います。不足があれば、スタッフがアドバイスします。
診察で、検査結果をもとに、医師が患者さんに病状を説明します。今回は実習生も同席し、実際にどのような説明が行われているかを見学しました。
診察後にカルテを確認します。問診で聞きとりした主訴に基づいて、どの検査をし、診察でどのように説明されるのか、一連の流れを理解していただきました。
実習生は、実習時間内に学んだことや気づいたことを研修レポートにまとめ、その研修レポートをもとに毎日担当スタッフと振り返りを行います。もしかすると、実習中はスタッフに遠慮して、なかなか質問しづらいなと感じることもあるかもしれませんが、当院では振り返りの時間を毎日設けて、コミュニケーションを取りやすいように配慮しています。(新人スタッフが入職した場合にも同様にしています。)
さて、4回にわたる臨地実習シリーズはいかがでしたでしょうか。
今回の実習では、実際の現場を肌で感じられるように様々な機会を設けました。例えば、一般の患者さんに対する検査見学はもちろん、小児の視力検査や手術室、外来で対応するいろいろな場面を見学できるようにプランを組みました。その際、実習生の理解が深まるように、ポイントやコツをできるだけ伝えました。また、ひとくちに「一般患者さん」と言っても、見えづらい方、耳の遠い方、お体の不自由な方などもいらっしゃいます。そういった方への接し方も見学を通して学ぶことができたのではないでしょうか。
今後も実習生の学びに貢献できるように、計画立てて実践したいと思います。
視能訓練士 坂本